湾岸ニュース — 2026年8月6日

classical grime, beatbox and vocal harmonies, gritty distorted mix, playful and bright, uptempo, a cappella, no instruments, voices only · 4:04

Listen on 93

Lyrics

[Verse 1]
イエメンの空に砲声が響く
サウジアラビアとの戦闘、泥沼へと沈む
米国の思惑、イランの算盤
大国の影が砂丘に落ちて、消えない

フーシ派が宣言した、海の封鎖
紅海の航路が息を詰める夜
韓国のネットで声が上がる
「また原油価格か」と、溜息一つ

[Chorus]
湾岸の砂が、取引所に舞い込む
ブレント原油、九十ドルを割り込む
封鎖された海峡、止まるタンカー
東アジアまで届く、砂漠の余震

塩素アルカリ、ビニール樹脂
中東の混乱がアジアの工場を揺らす
糸が絡まる、供給の網
一本が切れれば、連鎖する波紋

[Verse 2]
その一方で、メッカに巡礼者
「悪魔に石を投げる」古い儀式
ハッジの群衆、白衣の海
聖と戦乱が、同じ空の下に存在する

サウジがイランへ手を差し伸べる
「不可侵条約」という、砂上の提案
日経が伝える、外交の芽吹き
刃を鞘に収めるか、それとも抜くか

[Chorus]
湾岸の砂が、取引所に舞い込む
ブレント原油、九十ドルを割り込む
封鎖された海峡、止まるタンカー
東アジアまで届く、砂漠の余震

[Bridge]
希有語を一つ、今日は学ぼう
「剣戟」——けんげき——刃と刃がぶつかる音
フーシ派の宣言も、外交の囁きも
すべてはこの剣戟の、遠い残響

そしてもう一つ、「鴻図」——こうと
大きな野望、国家が描く壮大な地図
米国もイランも、サウジも皆
それぞれの鴻図を、砂漠に刻む

[Verse 3]
F1のレースが中止を決定
バーレーン、サウジの二連戦が消える
日本GPの後に、五週間の空白
エンジン音の代わりに、砲声だけが残る

中東情勢を「考慮」と書類に一行
スポーツでさえも、地政学に呑まれる
サーキットに砂が積もる、無人の観客席
チェッカーフラッグを待つのは、誰もいない

[Chorus]
湾岸の砂が、取引所に舞い込む
ブレント原油、九十ドルを割り込む
封鎖された海峡、止まるタンカー
東アジアまで届く、砂漠の余震

[Verse 4]
難民キャンプに子どもの声が聞こえる
テントの外に地雷原、遊べない広場
国連の報告書、数字の羅列
一万人の死者が、統計の行間に埋もれる

東京の商社マン、画面を見つめる
リヤドの取引先から、返信が来ない
「状況が流動的」と上司に報告
コーヒーが冷める、窓の外は雨

ソウルの大学生、レポートを書く
「中東和平の可能性」という問い
図書館で調べる、歴史の厚い壁
百年の恨みは、一夜では解けない

兵器商人が笑う、どこかの会議室で
停戦が伸びれば、注文書が増える
砂漠の向こうに、だれかの父親
今夜も帰らない、家族の食卓

[Verse 5]
水不足の村に、井戸を掘る人々
戦争より深く、静かに地面を穿つ
医師団が運ぶ、薬の箱
ニュースにならない善意が、砂の中に根を張る

オマーンの港町、漁師が網を引く
紅海の魚は、封鎖を知らない
夜明けの海面に、金色の光
砲声の届かない、波の静けさ

[Chorus]
湾岸の砂が、取引所に舞い込む
ブレント原油、九十ドルを割り込む
封鎖された海峡、止まるタンカー
東アジアまで届く、砂漠の余震

塩素アルカリ、ビニール樹脂
中東の混乱がアジアの工場を揺らす
糸が絡まる、供給の網
一本が切れれば、連鎖する波紋

[Outro]
八月六日、湾岸の温度は四十度超え
ニュースの文字は乾いて、砂のように崩れる
それでもシタールは奏で続ける
次の朝刊を、静かに待ちながら

← ウクライナ戦争 — 2026年8月6日 | 米国ニュース — 2026年8月6日 →